GEOMET®（ジオメット）〔水系〕

ジオメット処理は、金属製品の表面に高い防錆性能を付与する環境対応型の表面処理技術です。この処理方法の主な特徴は以下の通りです。

【処理方法】
ジオメット処理は、「亜鉛フレーク」と「アルミのフレーク」を混合した処理液に対象物を浸漬し、焼き付けることで強固な塗膜を形成します。この処理により、金属フレークが層状に重なり、特殊無機バインダーによって結合された積層皮膜構造が作られます。

【環境対応性】
完全クロムフリーの水系処理液を使用し、クロム化合物、鉛、ヒ素、カドミウム、水銀を含みません。
（ELV規制およびRoHS指令に適合しています。）

【優れた防錆性能】
塩水噴霧試験で2000時間クリアするなど、高い耐食性を示します。亜鉛めっきよりも優れた耐食性を持ちます。

【耐熱性】
300℃で8時間の加熱試験をクリアするなど、高い耐熱性を有します。

【薄膜性】
通常の膜厚は約8μmと薄く、ボルトやナットの嵌合にも問題はありません。

【多様な素材への適用】
鉄、鋳物、ステンレス、アルミ、焼結金属など、幅広い金属に処理可能です。

【水素脆性のリスク低減】
処理工程に酸洗浄工程がないため、水素脆性のリスクが極めて低いです。

【主な用途】
ジオメット処理は、自動車部品、建機部品、機器部品、建材部品など、幅広い分野で使用されています。特に、高い耐食性と耐熱性が要求される部品に適しています。