締結部品の試作めっき・コーティング

締結部品のバレルめっき及びコーティングを基幹事業とする当社は、長年にわたり国内外のトップメーカー様と取引させていただいており、その経験の中で締結部品に対する知識・知見を深めてまいりました。

ネジ・ボルト・ビス・ナット・ワッシャといった締結部品は、締付け時のオーバートルクやトルク不足、軸力不足、焼付（かじり）、陥没ゆるみ、共回りなどにより、ガタつき・脱落・破断といった問題を招く懸念があります。

これらの現象を引き起こす要因として摩擦係数のバラツキや潤滑不良などがあり、表面処理が極めて重要になります。

締結部品の表面処理は、業界・用途によって要求されるスペックが異なります。

例えば、建設業・インフラ・エネルギー・船舶など屋外用途の場合は耐候性・耐食性・耐熱性（高温強度）・耐久性・潤滑性といった機能性が重要であり、一方で建材・住設・日用品などは美観性・意匠性が、自動車・二輪車はその両方を特に高品質で実現することが求められます。

さらに、電蝕（異種金属接触腐食）やウィスカなどへの対策が必要になる場合もあります。

当社は、量産ラインだけではなく、オートギルダー（小型めっきバレル）やめっきライン・コーターラインといった試作設備を複数基保有しているため、試作・開発段階から量産までワンストップで対応可能です。

そのことから設計者・開発者の皆さまから試作のご相談を頂くことが多く、常に複数の試作・開発案件を並行して進めております。