真鍮継手とアルミ相手部材のガルバニック腐食をメタスYCコーティングにより防止
| 表面処理種類 | メタスYC |
| 機能・目的 | 電蝕対策 |
| 素材 | 真鍮 |
| 業界 | 配管・流体機器 |
| 外観・検査 | ライトグレー |
| 環境対応 | RoHS対応 ノンクロム(完全クロムフリー) |
詳細説明
流体制御機器メーカー様より、真鍮継手部品に関するご相談を頂きました。
配管を接続するための真鍮製の継手部品が、アルミ製の相手部材と接触することでガルバニック腐食(電蝕)を起こし、イオン化傾向が大きいアルミが腐食してしまう懸念がありました。
そこで弊社より、真鍮部品への「メタスYCコーティング」をご提案いたしました。
メタスYCは、亜鉛・アルミの金属フレークと特殊バインダーで構成される焼付け型防錆コーティング処理です。通常、クロムが含まれるバインダーと組み合わせることで耐食性を向上させるのですが、メタスYCに使用される特殊バインダーは、六価クロムだけでなく三価クロムも含まないノンクロム(完全クロムフリー)です。
メタスYCの最大のポイントは、亜鉛・アルミの金属フレーク塗料であることから、アルミ部材とのガルバニック腐食対策に大きな効果を発揮する点です。もちろん塩水噴霧試験(SST)で1,500hr後でも赤錆が発生しないほど優れた耐食性を持ち、液溜まりも起こりにくい液性状になっています。
締結部品の表面処理のプロフェッショナルである弊社は、創業以来60年以上にわたり大手締結部品メーカー様との取引の中で蓄積してきたノウハウを元に、「コストダウンしたいが耐食性・美観性は妥協したくない」「高耐食性が必要だが磁性が必要なのでステンレスが使えない」「クロムフリー且つ高耐食でさらに電蝕対策もしたい」というようなニッチなお困りごと解決に貢献いたします。
研究開発設備、試作めっきライン・コーター、量産ライン、評価設備を社内で保有しておりますので、試作~評価~量産までワンストップで対応可能です。
締結部品のめっき・コーティングに関するお困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。

