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ステンレスボルトではなくハイニッケル+JKCコートを採用することで、高耐食性と磁性を両立

ステンレスボルトではなくハイニッケル+JKCコートを採用することで、高耐食性と磁性を両立
表面処理種類亜鉛ニッケル合金めっき(ハイニッケル)+JKCコート
機能・目的耐食性・磁性
素材
業界電子機器
外観・検査漆黒外観
環境対応RoHS対応

詳細説明

井戸水ポンプ用の電磁流量計に使用されるボルトについて、電子機器メーカー様よりご相談がありました。

井戸水ポンプの設置先が途上国であり、場所によって井戸水のpH値が低い、すなわち酸性が強いく、さらにボルトが常に水中に晒されることから、通常の耐食コーティングでは想定より早く錆びてしまう懸念がございました。

弊社より「それなら多少コストは上がりますがステンレスボルトはどうですか?」とお伺いしました。しかし、お客様より「電磁流量計のコイル用シャフトの関係で磁性が必要なので、ステンレスは考えていません」という回答がございました。

そこで弊社がご提案したのが、ハイニッケルブラック+JKCコートです。

ハイニッケルは、ニッケル含有率が12%以上の亜鉛ニッケル合金めっきで、亜鉛系合金めっきの中で最高の耐食性を持ちます。ハイニッケルを三価黒色クロメート処理と組み合わせることにより、黒色外観を得ることができます。さらに、トップコートのJKCコートは、艶のある漆黒外観を付与し耐食性をさらに向上させます。

このように、高耐食性のハイニッケルにJKCコートを組みわせることで、ステンレスと遜色ない極めて高い耐食性を付与することが可能になります。

締結部品の表面処理のプロフェッショナルである弊社は、創業以来60年以上にわたり大手締結部品メーカー様との取引の中で蓄積してきたノウハウを元に、「コストダウンしたいが耐食性・美観性は妥協したくない」「高耐食性が必要だが磁性が必要なのでステンレスが使えない」というようなニッチなお困りごと解決に貢献いたします。

研究開発設備、試作めっきライン・コーター、量産ライン、評価設備を社内で保有しておりますので、試作~評価~量産までワンストップで対応可能です。

締結部品のめっき・コーティングに関するお困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。