ステレンスドリルネジへのジンロイ+Kコート処理

表面処理種類 | ジンロイ・Kコート処理 |
機能・目的 | 耐食性・ステンレス外観 |
素材 | SUS3034(窒化処理) |
業界 | 建築 |
外観・色 | ステンレス色 |
環境対応 | RoHS対応品 |
詳細説明
こちらは、ステレンスドリルネジへジンロイ+Kコート処理した事例です。
お客様から、オーステナイト系ステンレス材の窒化処理されたドリルネジの表面処理について、耐食性向上とステンレス調の外観付与のご相談をいただきました。
窒化処理は、ステンレス材の表面硬度を高める効果がありますが、同時に耐食性を低下させるという側面も持ち合わせています。お客様のドリルネジは高度の高い窒化皮膜が形成されているため、この皮膜を損傷することなく、耐食性を向上させる必要がありました。
そこで、当社では特殊なショットブラスト処理と下地用の電気めっきを前処理として施した後、ジンロイ(中ニッケル亜鉛合金めっき)+Kコート処理を行うことをご提案しました。
特殊なショットブラスト処理は、窒化皮膜を損傷することなく、めっき処理に必要な表面粗さを付与する技術です。下地用の電気めっきは、ジンロイめっきとの密着性を向上させる役割を担います。
ジンロイめっきはニッケルを7〜11%含有した亜鉛合金めっきで、優れた耐食性を有します。さらに、Kコート処理を施すことでステンレス調の美しい外観を付与することができると共に耐食性、耐候性等を向上させ、長期間にわたって安定した品質を維持することができます。
この処理方法により、窒化処理されたドリルネジの耐食性を向上させるとともに、ステンレス調の外観を付与することに成功しました。高度の高い窒化皮膜を維持しながら、お客様の要求を満たす表面処理を実現することができました。